【横浜市_三溪園 観月会2026レポート】秋の風物詩!月明かりに照らされて庭園散策と演奏会へ
横浜市中区にある「三溪園」は、京都や鎌倉などから移築した古建築が巧みに配置された日本庭園です。
実業家の原三溪によって造られたもので、約17万5,000平方メートルの広大な敷地内には10棟の重要文化財・3棟の横浜市指定有形文化財の歴史的な建造物があります。
2026年に開園120周年を迎えた、長年に渡り多くの人に愛されてきた横浜を代表する庭園。
そんな三溪園では、9月25日(金)~29日(火)の中秋の名月を含む5日間、「観月会」を開催。期間中は、古建築のライトアップと日替わりの演奏会を楽しめます。
今回は、「観月会2026」に参加した様子をお伝えします。
三溪園 観月会チェックPOINT
□ 夕暮れの庭園も必見
□ お茶処でホッと一息
□ いよいよ観月会スタート
□ 恒例の演奏会
夕暮れの庭園も必見
日没後~20:30(最終入園20:00)の「観月会」。
少し早めの時間に入園すると、秋の夕暮れと日本庭園のコラボレーションが楽しめます。
大池に映るオレンジ色の夕日。
ススキや彼岸花など、秋の訪れを感じさせる植物があちらこちらに。
昼間はまだ夏のような気候でしたが、夕方に近付いてくると徐々に心地よい空気に変わり、季節の移ろいを目と肌で感じられます。
お茶処でホッと一息
園内には茶屋とお食事処があり、ゆっくりと休憩を挟みながら庭園散策をするのにもぴったりです。
庭園を眺めながら、季節限定の秋の食材を使ったメニューが食べられるのも嬉しいポイント。
【茶論望塔亭・日本茶専門店 茶倉 SAKURA】
三溪記念館のカフェスペース「茶論 望塔亭」に出店している「日本茶専門店 茶倉 SAKURA」では、お抹茶や煎茶と共に季節の和菓子がいただけます。抹茶ブームも相まって、海外の観光客からも人気のお店なのだそう。現在は、不定期で出店しているとのこと。
この日は、加賀野菜の五郎島金時が入った可愛らしい福うさぎと、菊型の琥珀糖が用意されていました。
お抹茶は一口含むと、まろやかで豊かな風味が広がります。使われていた天目茶碗は、一つしかないとてもめずらしいものなのだそう。
大きなガラス窓から見える池と植物、日が傾いていく空の様子を眺めながら静かな時間を過ごすのもよさそうです。
※ポップアップカフェ出店のスケジュール情報は、三溪園HPをご確認ください。
いよいよ観月会スタート
2026年「観月会」は、中秋の名月9月25日と満月の9月27日を含む5日間の開催。通常の開園時間は、9:00~17:00ですが、イベント期間中は閉園時間20:30(最終入園20:00)となります。
夜間は散策エリアが一部制限され、古建築ライトアップは以下の建物・その周辺で実施されます。
■ 外苑:旧燈明寺三重塔・旧燈明寺本堂・涵花亭・観心橋・鶴翔閣
■ 内苑 :御門・臨春閣・旧天瑞寺寿塔覆堂・亭榭・聴秋閣・海岸門
訪れた日は中秋の名月の9月25日(金)で、日没は17:35。
18:00頃になると辺りは徐々に暗くなり、古建築が美しくライトアップされます。やや雲が多い日でしたが、日が暮れるにつれて雲が晴れて、明るくクッキリとした月が姿を現しました。
池越しに臨む「臨春閣」は、灯りに照らし出され幽玄な雰囲気に包まれています。
1708年頃に造られ、京都・西方寺にあったという「御門」は、まるで映画のワンシーンのような重厚な佇まい。
三溪園のシンボルとも言える「旧燈明寺三重塔」は、関東最古の木造の塔。ライトアップの照明だけでなく、月明かりにも照らされて神秘的な美しさを漂わせていました。
恒例の演奏会
「観月会」恒例となっている、日替わり演奏会。
2026年は、下記内容で開催されました。
■ 9月25日(金) 薩摩琵琶
■ 9月26日(土) 雅楽
■ 9月27日(日) 秀吉が聴いた西洋の音〜天正遣欧使節の音楽絵巻〜
■ 9月28日(月) サックスとピアノで奏でる日本の唄~世界の唄
■ 9月29日(火) 筝曲
会場となるのは、内苑の臨春閣。開演1時間程前から人が集まり、開演時には200人以上が集まっているようでした。立ち見の人や、遠くから見ている人も。
この日は、薩摩琵琶錦心流中谷派襄水会が演奏する薩摩琵琶が披露されました。「観月会」での演奏は41回目になるとのこと。
薩摩琵琶の力強い音色で語られる物語が、中秋の名月に照らされた広い庭園に響き渡ります。
迫力のあるパートもあれば、静寂に包まれ辺りの鈴虫の声と共に静かに語る場面もあり、一気に薩摩琵琶の世界に引き込まれていきました。
「壇ノ浦」や「桃太郎」など、知っている演目もあり演目毎に大きな拍手が起きます。
日本庭園で秋の風を感じ、月明かりの下で薩摩琵琶の演奏に浸る…他ではなかなか体験できない貴重な時間が過ごせました。
現地レポートメモ
注意点
□ 少雨決行・荒天中止
□ 夜間は、足元が暗くなるので注意
□ 鑑賞会の雨天時には、芝生内は傘の代わりにレインコート・ポンチョ等の着用
□ 足が弱い方・車椅子の方用優先エリア有り
□ 記事内は、2026年9月の情報
【観月会2026 開催概要】
□ 開催日: 2026年9月25日(金)~29日(火)□ 時間:日没後~20:30(最終入園20:00)
感想
三溪園は、初春には梅や椿、春には桜と新緑、梅雨は紫陽花、秋になれば紅葉…と、季節ごとに趣の異なる景色と出会えるのが魅力。
今回の「観月会」は、秋への移ろいを肌で感じながらライトアップされた古建築と日本庭園をゆったりと見て回れるイベントでした。初めて鑑賞した薩摩琵琶の演奏は、趣のあるシチュエーションの中で物語の情景が目に浮かぶような不思議な感覚に浸れたのが印象的です。
また、三溪園のシンボルとも言える「旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)」は、2027年4月から大規模修繕工事が始まるとのこと。その姿がしばらく見られないかと思うと、感慨深いものもありました。
これからの季節は、秋の紅葉などさらに見どころがいっぱいの「三溪園」。
ぜひ、週末に足を運んでみてはいかがでしょうか。
関連情報
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三溪園【横浜市】京都や鎌倉などから移築した古建築が巧みに配置され、梅・桜・藤・蓮・紅葉など四季折々の自然美が趣を添える、広大な日本庭園。都会の横浜にいながら、緑あふれる古都の世界を感じることができます。シルク貿易で財を成した原三溪が造園したもので、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟と、歴史的な価値の高い建物が点在しており、なかでも三重塔が山の上に建つ姿は見事です。無料のガイドボランティアに園内の見どころを案内してもらうと、より三溪園を深く知ることができるでしょう。園内では景観を愛でながら、野鳥に出会えることも。歩き疲れたら、茶屋や食事処で一服し、大池を眺めながらお抹茶をいただくのは至福の時間です。横浜駅や桜木町駅、元町・中華街駅、根岸駅からバス1本で、街から好アクセスの「国の名勝」を、ぜひ訪れてみてください。

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