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秦野 落花生栽培の歴史と落花生銘菓【歴旅コラム】

秦野 落花生栽培の歴史と落花生銘菓【歴旅コラム】

秦野の落花生

美しい水と豊かな緑。秦野には、いろいろな農作物がありますが、なかでも有名なのがピーナッツ(落花生)です。明治から昭和にかけて、葉たばこ栽培の裏作として栽培されました。「落花生」は、火山灰土壌の秦野盆地に向いた作物であることから、大正時代に優秀な品種が育成・導入され、秦野の代表的な産物となりました。好条件のもと、優れた品種が育ち、「相州落花生」として知られるようになりました。

落花生栽培の歴史

明治の初め、秦野尾尻で油屋を開業していた梅原太平(1835~1891)が、文明開化で賑わう港町横浜で異人豆として売られていた「蒸しピーナッツ」を食べたところ、とても美味しかったので、倉庫にあったさや付きの乾燥豆を分けてもらい秦野に持ち帰りました。

そして、親戚の国府村(現在の大磯町)の農家、渡辺慶次郎に種まきを頼みました。渡辺慶次郎は、国府村の自分の畑で4月に試作をしたところ、秋には土の中に落花生が実りました。これが、日本で最初の落花生栽培と言われています。明治4年(1872年)、今からおよそ150 年前のことです。その後、二宮の二見庄兵衛の改良種により、落花生生産が拡大しました。

出典:『慶次郎の贈りもの!秦野らっかせい物語』
※落花生の歴史については、諸説あります。

神奈川県指定銘菓

神奈川県指定銘菓には、秦野市では、『煙草煎餅』(亀本)、『夕暮最中』(青柳)、『落花生あまなっとう』(コーワ堂㈱)、『丹沢蒸しどら』(㈲北原堂製菓)など、秦野の歴史を物語る銘菓が6品目認定されていますが、ここでは、落花生の指定銘菓と落花生を使ったおしゃれな指定銘菓を紹介します。

『ピーナッツ三色詰』(かまか商店)

  • ピーナツ三色詰(写真提供:秦野市観光協会)
本町地区曽屋神社の隣にある、創業百余年を誇る歴史ある落花生店。 自然で独特の甘みを持つ落花生は、初代嘉兵衛からの「おいしい豆で楽しい生活」を モットーに、特に「楽花生」と名づけ、香ばしく縁起の良い豆として人気があります。 この商品は、神奈川県指定銘菓に認定されている他、秦野市観光協会推奨品でもあります。白楽花糖、味付楽花生、バターピーナッツの詰合せです。

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㈲かまか商店
住所:神奈川県秦野市曽屋1-5-15
電話:0463-81-0006
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜日
webページ:http://www.kamaka.jp/

『はだのだっくわーず』(スィーツガーデンサクララ)

  • はだのだっくわーず(写真提供:秦野市産業振興課)
秦野市内を6.2kmにわたって、540本もの桜が連なる秦野の名所、「はだの桜みち」にある洋菓子店。

「はだのだっくわーず」は、2019年に実施された「第29回神奈川県名菓展菓子コンクール 一般名菓の部」で優秀賞を受賞した新たな銘菓です。

メレンゲなどを使ってフワッとした食感に仕上げたフランス菓子のダックワーズで、「はだのブランド認証品」の「秦野ピーナッツバター」や秦野産落花生パウダーなど、地場の素材を活かして作られた自慢の一品です。落花生の他、秦野産の桜やお茶を使ったダックワーズも人気があります。

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スィーツガーデンサクララ
住所:神奈川県秦野市尾尻545-1
電話:0463-67-0324
営業時間:9:30~19:30
定休日:火曜日
webページ:https://sweetsgardensakulala.jp/

秦野のおいしい銘菓を訪ねて、街歩きやハイキングをしてみてはいかがでしょうか。

記事提供:秦野市観光ボランティアの会

(記事公開日:2021/2/26)

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