「横須賀ブラジャー」が飲める街~若松マケット~【食のコラム】

「横須賀ブラジャー」が飲める街~若松マケット~【食のコラム】

「横須賀の食は」という問いに対する答えとして、横須賀在住の人に広く知られているのは、名前に「横須賀」を冠した「横須賀海軍カレー」と「横須賀ブラジャー」かと思います。前者が横須賀市の中心である大滝町、本町の広範囲のレストランや食堂で提供されているのにくらべ、後者は若松町の一角で提供されているカクテルです。ここでは「横須賀ブラジャー」を紹介します。

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人よこすかシティガイド協会」より寄稿いただきました。

若松マーケットはどこにあるの

京急「横須賀中央駅」の改札口に続く陸橋に立つと、右側に「若松マーケット」の大きな看板と店の名前入りの提灯がずらりと並んでいるのが見えます。これが、昭和レトロな雰囲気が漂う飲み屋街、若松マーケットの入り口です。スナックやバーばかりでなく、食事もできる居酒屋やお食事処等もあり、100店以上が立ち並んだ、昭和レトロに雰囲気たっぷりの一角です。

若松マーケットの誕生

若松マーケットは、昭和21年、戦後の闇市としてスタートしました。 昭和30年代になり、露天から店舗を構える店が登場。生活用品や飲食店100軒以上が軒を連ねるようになり、昭和34年には若松新生商業組合が設立されました。闇市、青空市場の名残をとどめる「若松マーケット」の誕生です。 隣の汐入駅の近くにあって米軍関係者向けの飲み屋街として名を馳せた「どぶ板通り」に対して、こちらは小さなスナックや居酒屋が立ち並地元の人に愛されるレトロな飲み屋街です。

横須賀ブラジャー誕生!

平成22年ごろは若い世代のお酒離れにより、スナックやパブは苦戦を強いられていました。そのため、若松マーケットの活性化を目指し知恵を絞りました。スナック街の遊び心から「ブランデーのジンジャーエール割り」を、ご当地カクテル〝飲むブラジャー〟として売り出すことを決定しました。平成23年11月11日に「横須賀ブラジャー」と、顧客にサービスするママさんをモデルにしたロゴの誕生です。

よこすかブラジャーにはどんな種類があるの

横須賀ブラジャー・レギュラーと横須賀ブラジャー・シルクがあります。 レギュラーはブランデーを辛口ジンジャーエールで、シルクは横須賀ブラジャー・シルク専用のジンジャーエールで割ったカクテルで、組合店でしか飲めない完全オリジナルです。写真は左がレギュラー、右がシルクとシルク専用ジンジャーエールです。

若松マーケットのイベント

若松マーケットのホームページにも紹介されているように、若松新生商業組合の主催により、様々なイベントを開催しています。9月20には若松マーケット「横須賀ビアガーデン」が開催され、15時の開始時刻早々から老若男女、子供連れもあり、大変な賑わいでした。 横須賀ブラジャーがメニューに現れてからは30代の若い世代の割合が多くなったとのことです。もちろん、ママさんも若い世代に交代が進んだ効果もあるでしょう。

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人よこすかシティガイド協会」より寄稿いただきました。
  • 神奈川県PRキャラクター かながわキンタロウ
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