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綾瀬 小麦の食文化から生まれた人気のグルメ【歴旅コラム】

綾瀬 小麦の食文化から生まれた人気のグルメ【歴旅コラム】

綾瀬の食文化

綾瀬は、火山灰土で覆われたやせた台地であったため、以前は畑作も満足のいくものができず、家族がやっと食べていけるぐらいの収穫量しかありませんでした。お金にはならないので、台地を開墾し桑畑を作り、養蚕業中心の生活をしておりました。

水利が悪く、水田もわずかであったので、米は貴重なものであり、お金にかえられる唯一のものであったため、自分たちの口に入るのはハレの日(祝い事の時)のみでした。ケの日(日常)の主食は、麦が中心で、やせた土地でも育つさつま芋が、穀かばい(主食の節約)でした。

その後、農家は食べていくために畜産として養豚を始めました。中ヨークシャー種(イギリス原産)と呼ばれる品種を大正7年(1918年)頃に輸入し、納屋などでの小規模飼育が始まり、昭和7年(1932年)に高座郡で畜産組合が設立されたのを機に、本格的な養豚業が始まりました。昭和22年(1947年)頃には、220戸の農家で540頭の豚が飼育されるようになり、さつま芋(高座赤)などを飼料とした豚は、脂部分が甘く、品質や味の良さで全国的の品評会でも優等を受賞し、綾瀬が高座豚の発祥の地として有名となりました。

その当時でも豚に食べさせる飼料が優先で、ハレの日の食事は、赤飯、そば(小麦のふすまも一緒に入れたうどん)、かて飯(わずかな米に野菜などでかさ増しをした五目ごはん)等がふるまわれたが、ケの日では、野菜を煮込んだ汁物に取っては投げ入れる「とっちゃなげ」、酒種を入れて丸めて蒸かしたまんじゅう「酒まんじゅう」、さつま芋を混ぜて蒸かした「石垣だんご」、鉄鍋に砂糖と水で溶いた粉を垂らして焼いた「焼きびん」等、小麦中心の食生活でした。

そのような小麦の食文化があることから、次世代にも繋げるために、近年、休耕地を利用したパン用の小麦を育てる事業が始まり、市内の光綾公園のバラから分離した天然花酵母を使用したパンの開発を始めました。そして、50人以上の市民モニターが試食し改良を重ねて完成させました。

Boulangerie et vin KaZe(ブーランジェリー エヴァン カゼ)

  • 店内の様子
一流ホテル出身のパン職人の焼き立てのパン、地元の旬の食材を使ったデリ、ソムリエが選ぶワインなど。地元で評判の名店。中でも綾瀬産小麦を使用した商品は大人気です。
  • あやせプレミアム全粒粉食パン
あやせプレミアム全粒粉食パン(500円/1斤(税込))
綾瀬市産小麦と綾瀬市産バラ酵母を使用した全粒粉パン。綾瀬市内のモニターからの意見を取り入れ、完成したこだわりパン。オリーブオイルを付けたり、サンドイッチの相性も抜群。
  • あやせプレミアム全粒粉ラスク
あやせプレミアム全粒粉ラスク(380円(税込))
あやせプレミアム全粒粉食パンを使ったラスク。オーブンで低温でじっくり火を通し、一度食べたら病みつきになる味、食感、香りに仕上げた逸品。
  • あやせプレミアム全粒粉ガレット
あやせプレミアム全粒粉ガレット(150円/1枚(税込)、750円/5個入り(税込))
あやせプレミアム全粒粉にて作ったガレット。サクサク食感とたっぷりのバッターが逸品。

Column

Boulangerie et vin KaZe(ブーランジェリー エヴァン カゼ)
住所:神奈川県綾瀬市深谷中1-16-35 HANDS+1F
電話:0467-38-5357
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日、月曜日、祝日

記事提供:綾瀬市史跡ガイドボランティアの会

(記事公開日:2021/2/26)

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