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雨のち晴れ。山のふもとの小さなケーキ屋さん【歴旅コラム】

雨のち晴れ。山のふもとの小さなケーキ屋さん【歴旅コラム】

大倉山公園梅林

東急東横線の大倉山駅で下車し、線路際の坂を上がって行くと横浜市大倉山記念館がある。この記念館は昭和7年(1932年)に大倉邦彦氏により創設された建造物で、横浜市の指定有形文化財である。映画やTVドラマのロケ地としてもよく利用されている。

そして、記念館を通り過ぎた先の斜面下方に広がっているのが大倉山公園梅林だ。2月中旬から3月上旬が見頃となるこの梅林は、東急電鉄が乗客誘致のため昭和6年(1931年)に開園させた。最盛期の昭和12年(1937年)ごろには、白梅を中心に14種1,000本を超える一大梅林であったそうだ。戦後も東横線の観光地として賑わい、 季節になると臨時急行「観梅号」が運行されていたという。

その後横浜市が取得、再整備して平成元年(1989年)に大倉山公園の一部として開園した。現在では32種、約200本の梅が咲き、多くの観梅客の目と鼻を楽しませてくれる。

例年2月には梅まつりが開催されるが、今年はコロナ禍により中止された。梅林の広がる斜面を下ると曹洞宗の寺院、龍松院がある。このお寺は16世紀、小田原北条氏家臣で小机城二代目城主だった笠原能登守康勝が開基となり、大順宗用が文殊堂として建立したのが始まりと伝わる。

ル・ボートン(le beau temps)

  • ル・ボートン
龍松院の塀際の坂を上がり、反対側へ下ったふもとに、今回ご紹介する洋菓子店「ル・ボートン」がある。「ル・ボートン(le beau temps)」とはフランス語で 「晴天」というような意味で、お客様をはじめ、お店にかかわるすべての人の心がいつも晴れやかにあるようにとの願いが込められている。

ル・ボートンのケーキは季節の果物などを使ったタルトが主流だが、シュークリームやロールケーキ、またすべて手作りのフィナンシェ、マドレーヌなどの焼菓子も豊富。中でもお勧めの品は遠方からも探し求めて来店されるカヌレだ。
  • カヌレ(バニラ、ショコラ)
カヌレは古くからフランスで作られていた伝統菓子で、銅製の型と蜜蝋を使い丁寧に焼き上げたもの。外はカリっと中はモチっとした食感が愉しめる。
  • タルト
主流のタルトでは、洋梨とミルキーアーモンドのタルトがお勧め。洋梨をのせたサクサクのタルトとミルキーに仕上げたアーモンドクリーム の組み合わせが絶妙、これぞタルトという美味しさをぜひ試してほしい。
  • シュークリーム
また、シュークリームは皮が堅めのサクサクで、香ばしいカスタードクリームがよく合う。すっきりした味だ。

晴れた日には大倉山公園梅林への散歩の道すがら、少し足を延ばしてル・ボートンのケーキをお土産に!

Column

ル・ボートン
住所:神奈川県横浜市港北区大曽根台16-13
電話:045-294-1767
営業日:木曜・金曜・土曜・日曜日(11:00~16:00)
webページ:https://www.lebeautemps.co.jp/

記事提供:NPO法人 神奈川歴遊クラブ

(記事公開日:2021/2/26)

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