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綾瀬市の花や樹木の名所【歴旅コラム】

綾瀬市の花や樹木の名所【歴旅コラム】

平和の象徴「ピースバラ」

  • ピースバラ 巨大輪系で花の大きさは15㎝程
綾瀬市の市の花は「バラ」です。バラは手軽に育てることが出来、市民の好む花として昭和49年(1974年)12月1日に制定されました。市内にある城山公園のバラ園には66種500本、光綾公園のバラ園には28種900本が植栽され多くの市民を楽しませてくれています。

その中でも綾瀬市は平和の尊さを象徴する「ピースバラ」という品種を大切に育てています。このバラは世紀のバラとして世界に知れ渡りました。戦時中に作られて、ドイツ軍の占領直前にフランスから無事に持ち出され、その後アメリカで第二次世界大戦の終結を記念し「ピース(愛と平和の象徴)」と名付けられ、世界中の人々に親しまれています。

市内では各バラ園はもちろんですが、綾瀬市オーエンス文化会館玄関前、市庁舎バスロータリー内で春と秋に咲いています。この「ピースバラ」は木の高さは2mに達し、花の色はゴールデンイエロー、縁がローズピンクで穏やかで優しい花です。綾瀬市としては他市と友情を深めるために、この「ピースバラ」を全国各地に贈り届けています。主な送り先として広島市、長崎市、長野市、神戸市そして姉妹都市の千葉県の柏市など多くの市へ送って友好を深めています。

このバラ園で紹介した城山公園(早川城跡)は、「かながわの花の名所100選」にも選ばれた桜の名所になっています。早春から数種類の桜が順に咲き、ほころび家族やグループの行楽に楽しめるところになっています。

ユリノキ(百合の樹)

  • ユリノキ 葉は薄くて硬く半纏(はんてん)やTシャツに似た形です
また、市の木は「やまもみじ」ですが、今回は城山公園に7本、綾南公園に7本、入り口付近に植えている「ユリノキ(百合の樹)」を紹介したいと思います。今では成長の速い木のため街路樹、庭木、公園樹と多くの場所に植えられています。ユリノキは北アメリカ中部原産で日本へは明治初期に30粒の種で渡来し、育った一本の苗木から明治14年(1881年)に東京国立博物館前庭に植えられたそうです。また新宿御苑の広場にも高さ30mを超える巨木が存在感を示しているようです。

ユリノキはモクレン科ユリノキ属の落葉高木です。特徴的な葉形のため簡単に見分けがつき秋の黄葉が見事である。花は5月から6月頃に、鐘形で枝先に径6㎝くらいのチューリップに似た淡い黄緑色の花を咲かせますが、高く茂った葉の間に咲いていて目立たないのが残念です。
  • ユリノキの花 たくさんの蜜が採れ養蜂家に喜ばれている

綾瀬市には市内の史跡めぐり用に「あやせウォークガイド」が発行され 、9コースを巡ることが出来ます。コースのなかにはお寺や神社、史跡はもちろんですが、公園で四季折々の草花や小鳥(カワセミ)を眺め、湧水地では湧き水を利用したわさび田も有り、初夏の小川には蛍も飛び交う、こんな田園風景のある綾瀬をのんびり歩いて、郷愁を感じながら息抜きも良いのではないでしょうか。

記事提供:綾瀬市史跡ガイドボランティアの会

(記事公開日:2020/12/18)

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