ロールケーキで有名なロリアン洋菓子店の「海老名いろはがるた」【食のコラム】

ロールケーキで有名なロリアン洋菓子店の「海老名いろはがるた」【食のコラム】

海老名の歴史は古く、天平3年、聖武天皇の詔により相模国の国分寺が建立されました。その海老名で創業60年、ロールケーキと言えば「ロリアン」と有名なロリアン洋菓子店が、「地元にちなんだ洋菓子を」と、海老名の文化財や昔話を調べ作り出したのが、焼き菓子「海老名いろはがるた」です。今回はそのお菓子のもとになった旧跡をいくつか歩いてみましょう。

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人海老名ガイド協会」より寄稿いただきました。

ロリアン洋菓子店

先ずはロリアン洋菓子店へ、電車では相鉄線さがみ野駅南口を出て、桜並木通りを西に向かい、10分ほどで着きます。「海老名いろはがるた」は単品でも売っています。

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お菓子を買ったら、さあ海老名の旧跡めぐりに出発。 お店のすぐ北側の青山通大山道(市道4号線)を大山方面(海老名駅方面)へ。 かつて先人達が大山詣でに歩いた道です。天保2年、渡辺崋山も江戸からこの道を歩いています。途中大山を望みながら45分ほど歩くと最初の目的地相模国分寺跡に到着です。

相模国分寺跡

天平13年の聖武天皇の「国分寺建立の詔」により建立された寺院跡です。発掘調査により東西240m南北300m以上という広大な寺域であったことがわかっています。 塔、金堂、講堂跡には礎石と基壇が残り、回廊や僧房なども発掘調査により確認されています。特に塔、金堂、講堂跡は、諸国の国分寺の中でも最大級です。塔の基壇の上に立つと規模の大きさを実感できます。 国分寺としては珍しい法隆寺と同じ伽藍配置で、塔、金堂、講堂などの礎石や基壇の一部が残っていたことから大正10年に国指定史跡となりました。 相模国分尼寺はここから北方約500mの地にあります。金堂跡には礎石も一部残っています。平成9年、国指定史跡となりました。 ここで一休み「海老名いろはがるた」のフロランタン≪国分寺跡の石畳≫をいただき、往時をしのんでみましょう。

海老名市温故館

海老名市温故館は大正7年、海老名村役場として建てられました。木造洋風の庁舎建築で、庁舎として使用されていた際は1階が事務室、村長室、等で、2階は議場でした。 関東大震災の際にも倒壊せず、昭和15年の町制施行後も、増改築を重ね、昭和41年まで町役場として使われました。明治期の郡役所など地方庁舎の面影を持つ、神奈川県最古の現存する役場遺構です。令和5年、国登録有形文化財に登録されました。 現在は郷土資料館として、考古、歴史、民俗の各資料を収蔵・展示し、国分寺跡から出土した瓦や塔の水煙の一部等もここに展示されています。国分寺の復元模型も有ります。 ゆっくり展示品を見た後は、また一休み。
今度は「海老名いろはがるた」のフルーツケーキ≪温故館≫をいただきましょう。

海老名中央公園「七重の塔モニュメント」

温故館から西に向かって坂を下るとそこはもう海老名駅周辺の繁華街です。 かつて田んぼが広がり、渡辺崋山が「一望曠然、目中皆稲田」と游相日記に記した海老名耕地も今はショッピングモールやタワ―マンションが立ち並び、大きく変貌しました。 ショッピング街ビナウォークの真ん中にある海老名中央公園で、ひときわ目立つのが高さ22mの「七重の塔モニュメント」です。相模国分寺にあった七重塔を模して実物の3分の1の大きさで、平成4年、市制20周年を記念して建てられました。 これを見ると実物がいかに大きかったかを実感できます。 海老名駅はもう目の前です。「海老名いろはがるた」の窯だしクッキー≪七重の塔≫はお土産に。

※本コラムは、かながわガイド協議会構成団体である「NPO法人海老名ガイド協会」より寄稿いただきました。
  • 神奈川県PRキャラクター かながわキンタロウ
    神奈川県PRキャラクター かながわキンタロウ
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