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2024/04/11
【神奈川県立歴史博物館】近代輸出漆器のダイナミズム―金子皓彦コレクションの世界―

滑らかで深みのある黒の質感、そこにほどこされる蒔絵や螺鈿といった装飾の華麗なきらめき―漆器は日本美術の精華にほかなりません。

 古くは中世から世界の人々を魅了してきましたが、開港後には、万国博覧会などで西洋からさらなる注目をあつめます。西洋の趣味を反映し、その需要に応えて、国外への輸出が本格化しました。各産地では、小箱やアルバムの表紙などの小さな土産物から、衝立や飾棚といった大きな家具にいたるまで、工夫を凝らした多種多様な漆器が制作されました。国内向けに作られた漆器とは異なる用途をもち、和洋の文化と嗜好が融合して生まれたデザインは、新時代の魅力をたたえています。

 横浜は、輸出漆器の中心地でした。国内各地で生産された漆器が集められ、輸出される貿易港だったのです。さらに、各地から漆器商や職人が移り住み、近代では有数の漆器の産地ともなりました。なかでも貝や象牙などを立体的に象嵌する芝山漆器は、その花形でした。このように、各地で新たな展開を迎えた漆器は、近代の輸出工芸の大きな柱の一つに成長していきました。

 同展覧会は、金子皓彦氏のコレクションを中心に構成されます。輸出工芸のコレクターとして長年、海外で主に蒐集してきた、充実したコレクションです。同展ではそのなかから、芝山漆器や、静岡・会津などの産地で制作され、横浜を通じて海外へ渡った輸出漆器を中心にご紹介します。あわせて、同時代に漆器と括られることもあった、寄木細工や木象嵌などの輸出向けの木工芸もご覧いただきます。

同展を通じて、知られざる近代輸出漆器の全貌に触れ、そのダイナミックな魅力を体感してください。

※ 混雑時は入場制限をする場合があります

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

会期・休館日・開館時間

■会  期:2024年4月27日(土)~6月30日(日)
■休館日 :月曜日(祝日は開館、4/27~5/6までは連続開館)
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)

(神奈川県立歴史博物館より抜粋)

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